明日から再スタート
2020年秋からお世話になりました京都の芸舞妓の撮影会を去ることにしました。元々この撮影会に参加した理由は日本女性の本物を撮影したいと言う発想からでした。色々考えました。本物の日本女性とは何?日本人の女性なら当然本物の日本女性であり古い言葉で言えば「やまとなでしこ」だと思います。ただ昔ながらの伝統・文化を現在も守っている日本女性と考えると一番に思いつくのが京都の芸舞妓さんだと自分の中で結論が出ました。ただ私は名古屋人です。それまで芸舞妓さんを撮ったのはライカ京都店の企画で紅葉の高台寺での深夜の撮影と2013年京都へ行った時たまたま舞妓さんが通りお願いして1枚撮影させてもらっただけでした。芸舞妓さんの普段の仕事場はお座敷でありお座敷と言えば一見さんお断りの世界です。どうすれば良いか色々調べたら今日までお世話になった撮影会に辿り着きました。本物の芸舞妓さんを歴史ある寺院・町家で撮影出来る唯一の撮影会でした。ただ撮影会と言うのは芸舞妓に限らず私は参加するのが嫌いでした。理由はオリジナリティが出しにくいからです。でも芸舞妓を撮影するのは参加するしかないと思い参加しました。初めて撮影させて頂いたのは祇園甲部の芸妓まめ藤さんでした。これもた偶然でたまたま芸妓さんを撮影したいと思い申し込んだら「まめ藤」さんでした。「芸妓さん=綺麗」でまめ藤さんを撮っていました。2回目もまめ藤さんの時でした。彼女の立ち姿をファインダーから覗いた時思わずファインダーから目を外し直に彼女を見てしまいました。あまりの美しさに。それから完全に「まめ藤」さんのファンになりました。そして約2年「まめ藤」さんを追いかけました。まめ藤さんでなければ撮れないカットが本当にあるのです。他の芸舞妓さんも魅力的な方ばかりですが私の表現したい物をお願いしたように、いやそれ以上の物を私の中から引き出してくれる力のある方だと思いました。 残念ながら「まめ藤」さんも去年の秋の南禅時大寧軒を最後に撮影会から引かれました。流石に「まめ藤」さんがいない撮影会・・・・なんてとなり新たな被写体を求めて明日から再スタートを切ろうと思います。もし「ご縁」があればまた「まめ藤」さんにお会い出来るかもしれません。兎も角「悪い縁」を断ち切って「良い縁」を結んで行きたいと思います。まずは一見さん突破!
